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HAPPY! 三つ子姉妹

HAPPY! 三つ子姉妹

三つ子妊娠期 9ヶ月 出産直前

平成11年7月15日(木) 32週突入

   血圧上昇、昨日に引き続き頭いたい。
   頭に光の虫が飛んでいる。

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平成11年7月16日(金)

   体重 65kg
   腹囲 100.5cm
   底長 46.5cm
   胎児 1640g~1920g

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平成11年7月18日(日)

   頭痛ピーク
   もう、むりかも?
   だいじょうぶか!

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平成11年7月19日(月) 32週4日

   妊娠中毒症の食事療法に変わる。
   点滴も今日からマグネゾール。
   検査にて、私の心臓等の臓器にかなりの影響が出ているらしく
   薬の変更となった。

   本来であればこのあたりで出産の話がでてもいいけど
   全てはNICUの空きが無いという理由で
   もう少し耐えることに。

   マグネゾールは張り止めというよりは喘息の薬みたい。
   効果はウテメリンよりも弱いけど、心臓への影響は少ないそう。

   副作用は長期の使用で体が弱くなり、歩けなくなり、目の焦点が定まら   ないこともある。

   でも、NICUが空くまで我慢だ。

   よく考えれば、ウテメリンの高濃度点滴を40日し続け
   体は麻痺状態。今度のマグネゾールで体が持つならあと、3週間頑張れ   たらなあ。

・・・・・・・・・

平成11年7月20日(火)

   昨日と全然違う自分に私自身びっくり。
   1日中、体のだるさ、あつさ、ねむさ、と付き合って
   胎動までにぶく感じられなくなってきた。
   心音も赤ちゃんは今まで150~170あったのに、
   今日は120~140に落ち込んだ。
   
   私の心音も120~130だったのが80~90になった。
   ただ、この脱力感がたまらなく
   死に近いものであるような気がする。

   ベットの上で沈んでいる私は、でっかいお腹が無ければ
   ただの重病人です。

   今、足を立てているのか、開いているのかさえ、麻痺して分からない。

   ただ、ボーっとしているだけ。

   妊娠中毒症のごはんですが、私の場合は三つ子ということで
   カロリーを下げることが出来ないため、ご飯の量だけむっちゃ多い。
   食欲ない。見るだけで嫌気が・・・・

   もう少しお腹に入れておきたいと思っていた昨日なのに、
   今日はまぶたも重く、気づいたらいつも寝てた。

   こんなこと考える余裕なんて、むしろもう全く無い。

・・・・・・・・・

平成11年7月21日 (水)晴れ 明日から33週

   昨日以上に体は死んでいます。水分制限1日1L
   気力だけで、持たせている感じです。
   トイレにたってもフラフラで自分が自分でなくなっていくのを
   感じ取っています。

   お昼、寝ていた私は、食事のため起き上がろうとして鼻血が・・・・

   鼻血とは縁の無かった私だけど、ただ顔から上がのぼせて
   食事どころじゃない。

   それでも、三人のお腹の子の為に1口1口
   口に入れるのだが、口の中が血の味で、結局ほとんど食べられなかっ    た。

   先生に初めて タイムリミットを聞いてみた。
 
   「あと、がんばれるなら2週間。無理なら1週間だと。」

   点滴の量はこのまま下げてもらうことも無く
   まだ、しばらくこの暑さ、だるさ、お腹の張りと付き合っていくこと    に。

   300mlの蒸留水に10Aのマグネゾールで1本500ml
   これを 25ml/h流してるが、これは濃くないのか?

   分からないままの点滴で、血液検査の結果、ちょうどいい濃度だったみ   たい。

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平成11年7月22日(木)晴れ 33週突入

   水分制限解けました。
   が、昨夜はあまりにだるくって、点滴の量を15ml/hにしてもらい
   休むことに。

   おかげで、ほてりもなくなったが
   お腹は岩石のように堅く、動くのもつらくなりました。

   あまりにしんどそうな私の顔を見て、今日の教授回診に私の名前が
   出ました。同室の双子の妊婦さんも一緒です。

   実は双子のママさんは子宮が2cm開いて張りも5分おきらしい。
   この人は26日に帝王切開が決まりました。

   私は、母体の限界。
   教授より、これ以上赤ちゃんは大きくならないし、早ければ来週の出産   となる。

   びっくりするほど、大きなお腹。
   とうとう、この時が来たのかとただただ、無事3人が生まれることだけ   を祈ってます。

   明日はレントゲンと心電図、着々と出産までのわずかな時を進んでいる
   本当にこれで、もう生まれてもいいのか
   考えても、考えても、答えが出ない。

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平成11年7月23日 33週1日 晴れ

   昨夜はお腹の痛みでほとんど眠れず、朝になって三人の心音を確認してもらうと、
   左の子(次女)の心音だけ低く100前後まで低下していた。

   すぐにモニターセットして、左の子(次女)だけの心音データーを
   撮ってもらった。やはり、低い。

   体の向きを左に右に上に変えても、やっぱりあまり変化なし。

   先生の判断でエコーで血流音の確認をしてもらい、どうにか
   「大丈夫だろう。」
   とのことで、遅くからの朝食となった。

   血液検査の結果、腎臓機能低下がひどく、あと1週間なんて耐えられな   い。なんて言われた。

   もう、後には引けない所まで来てしまった。

   昨日も主人は来られず、こんな気持ちの中
   私一人でこのお腹をかかえて苦しんでいるのを思うと、寂しくなってくる。
   ただただ、もう麻痺しているお腹の3人に
   「あと少し。がんばれ!」

   ってエールを送るだけとなった。

   体重 67.4kg
   腹囲 100.5cm
   底長 51cm


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